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頑張るサラリーマン・OLの応援団長!【働き方改革≒考え方改革】 産業カウンセラーが「雇い主側&雇われ側」の思考を分析。

<vol.4>祖母の介護生活:認知症(初期~中期)在宅生活→施設編 【介護相談 コーチング Webプランナーはクルウプランニングへ】

 

前回の続編で、在宅生活⇒施設生活に移行するまでの事例です。

 

(注)

在宅介護から施設介護への移行は、本人・家族次第です。

寝たきりになったから、要介護〇になったから施設ではなく、

あくまでもその本人・家族の選択によって変わります。

要介護5でも在宅で生活している人はたくさんおられます。

今は介護認定前に有料施設へ入居される人もおり、生活スタイルや価値観や

家庭環境により様々です。みなさんが望む老後の生活とは?

今元気なうちにご家族で共有しとくとようでしょう。

 

引き続き私の家族介護の体験であり、介護方法や方針はそれぞれであり

私個人の持論や感想ですのでご了承ください。

 

 

<祖母情報>

介護度:要支援1

住居:独居

受診:家族同行

軽いもの忘れだけで身体は元気。

介護サービス:通所サービス週1回/訪問介護週1回

 

 

 

<在宅生活継続中> 

祖母は昔は仕事を持ち他者交流や社交性もあったため、デイサービスの利用は

特に問題なくスムーズにいきました。デイサービスでは、介護士さん利用者さんとも

関係良好でうまくいっていました。

認知症も軽いもの忘れ程度で安定しており、デイサービスの送迎も自宅マンション下

まで行き送迎者に乗車、帰りも自宅まで一人で帰っていました。

3か月位は介護サービスと家族支援でうまくいっており、

ケアマネジャーのモニタリング訪問にも本人のみで対応していました。

 

しばらくして認定更新があり家族同席し認定受けました。

認定更新⇒『要支援2』

現在利用中の介護サービスの回数を増加(通所サービス週2回/訪問介護週2回)

 

当初は心身も安定し介護サービスも家族支援もうまくいっていましたが

少しずつ変化が現れてきました。

デイサービスの迎えに行ってもマンション下に降りてこなくなったり、

迎えの電話かけても今日は休みますと言うようになったり・・。

 

訪問介護からは、片付けができなくなってきている、デイサービスの準備が

できなくなった、食事も残っていることが増えたなど。

あきらかに認知症の進行が顕著に見えるようになりました。

 

地域包括支援センターの3か月に1回の自宅訪問には今までは本人だけで対応して

いましたが、状況的に家族も同席するようになりました。

本人の生活に支障がでているため、プラン変更しました。

通所介護週2回/訪問介護週3回」

介護サービスがない日は家族が訪問し安否確認と生活支援をすることにしました。

 

その後1か月くらいはサービス追加や家族支援で対応していましたが、

その分家族への負担が増大したのです。

父母と祖母の家の距離は30㎞あり通うのは週1回でも大変でした。

更に認知症の進行で喜怒哀楽が激しく介護者(父母)に当たりが強くなり

心身的に負担になっていました。これでは家族支援も困難であるし祖母の

一人暮らしは無理との判断で施設検討するようになりました。

 

 

 

さあ施設はどうしよう?

どんなのがあるの?

 

 

 

<施設検討>

「要支援2」では特養申し込みもできませんしすぐに施設入所もできません。

変更申請しても要介護3以上ではありません。

グループホーム・有料ホーム・サービス付き高齢者住宅・・・」

 

なにより本人が施設生活を希望するかです。

 

 

[母から電話]

母からの祖母の状況を聞き、施設入所の意向を聞きました。

まずは居宅と施設の介護サービスの違いや、施設の種類の説明をしました。

施設選びの助言をして父母で探すということになりました。

 

 

<施設までの同意>

父母が施設入所の提案や説明をしましたが祖母は拒否。

やはり一筋縄にはいきません、この日から何度も根気よく説明しましたが

拒否は続き結論が出ないままに日数も立ち家族は不安が強くなってきました。

 

 

[母から電話]

私は本人の同意も大切だが、先に施設探しを勧めて気になる施設があれば家族のみで見学にいくことを提案しました。入所するには空き状況や準備物がありすぐに入所はできないからです。(入所までには見学~申し込み~面談~契約など時間がかかる)

 

そして父母は施設を探し何件か見学に行くことになりました。

その中の1件は家族の家から施設の距離も近く、環境もよく入所の第一候補になりました。

 

次は本人の施設見学です。

 

 

[母からの電話]

私は入所のことは伏せて、見学に行くことだけを説明するように言いました。

見学だけでも拒否あれば、見学後の予定も添えて説明すること→見学後は孫の顔を

見に行くなど。(※見学はついでで孫に会いにいくが主)というふうに、

父母に説明の仕方(言い方や表情)を気お付けるように助言しました。

 

 

父母は祖母に説明しました、始めは施設見学を拒否しましたが、孫に会いに

行くことは納得したので、とりあえず外出できるので見学に行くことになりました。

見学当日迎えに行くと外出がおっくうそうな態度で軽い拒否はありましたが、

促しによりなんとか外出。施設に到着するまでは硬い表情でしたが、到着し施設職員

さんに会うと社交性のよさから丁寧に挨拶、そのまま施設案内してもらいました。

職員さんと笑顔で会話を楽しんでおり問題なく見学できました。

 

↑(さすがプロ!)

 

 

見学終了後、父が祖母に感想を聞いたら

祖母→みんな丁寧でよかったとの返事あり

父→よかったらここに住めるよ~言ったら

祖母→ここに住んでもいいかな~

と言いました。

 

 

え?ほんと??(驚)

 

 

[母から電話]

私は見学の状況を聞き、同意あるうちにすぐに手続きを進めるように言いました。

(本人が同意したからといってもまた拒否することも想定)

 

 

次の日父母は入所申し込み手続き(仮申し込み)を済ませ、

必要書類の準備に取り掛かり、入所日の目安を決めました。

 

父母は、あと少し祖母のためにがんばろうと・・。

 

 

[母から電話あり]

母に祖母へ入所説明の仕方を助言しました。

→こないだ会いに行った施設の職員さんにお礼するために会いに行く、

終わったら食事に行く、孫の所に行くなど助言しました。

 

 

 

<入所日>

父母は祖母の自宅にお迎え、いつもの台本通り祖母へ説明(拒否はあります)

促しにより本人納得し乗車。(家族も促し方がうまくなっています)

施設に着いたら、職員さんが玄関先にお迎えにきてくれました。

祖母の硬い表情は柔らかく笑顔になり、お話しリラックスできました。

その間家族は手続きや荷物の搬入をしました。

 

帰り際に、父母は祖母に今日はここに泊まることを伝えました。

本人は表情が変わり拒否!

やはり無理なのかと思いつつもここまできているのです、

自宅へ帰っても一人で生活はできません。

 

施設の職員さんの協力のおかげでなんとか泊まることになりました。

(職員さんの傾聴や促しのおかげです、さすがプロ!)

 

しかしながら、拒否が強くなりいつ施設から迎えに来てくださいと電話があるか

不安だったとの事でしたが、当日は何も連絡なく終了しました。

 

 

[母から電話]

私は父母によかったね~お疲れ様!ねぎらいの言葉をかけました。

そしてしばらくは面会に行かないこと、そのかわり施設へ毎日電話しその日の様子や

状況を共有し施設と連携することを助言しました。

本人と施設職員さんと関係性の構築と、それ以上に家族と施設の関係性が重要だと

私は思っているからです。

次の日から毎日施設へ電話し祖母の様子を共有し、家族は施設任せにすることなく

可能な限り協力することを伝え意思疎通しコミュニケーションを図りました。

1週間くらいしてからは帰宅願望も減ってきて、祖母は施設が自宅と思うように

なったのか、居心地がよかったのか、大きな問題なく施設生活に移行できました。

 

施設職員さんには感謝!感謝!です。

 

 

 

(施設生活前半へと続く・・。)

 

 

ちなみに、祖母は今でもこの施設で生活しています。(とてもいい施設です!)

 

 

 

<架け橋が私のミッション>

介護に対する現在未来のこと、不安や心配事などご相談がありましたらご対応します。

必要であれば関係機関にお繋ぎします。

介護は一人で抱えると介護者自身が潰れてしまいます。

一人で抱え込まずに共に分かち合いましょう。

 

関係機関に相談に至るまでのプロセスでお困りの人が多いです。

どこへ相談するの?何を聞けばいいの?

私がヒアリングをしてご本人様・ご家族様のニーズに合った台本を作成します。

また関係機関もいろいろな人が在籍しています、介護保険介護施設介護士

ケアマネジャーのことなどお答いたします。

現在介護サービスをご利用の人は、「セカンドオピニオン」としてご利用ください。

 

詳しくはホームページをご参照ください。

(初回相談30分無料)

 

 

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