＜vol.13＞猫仙人 【介護相談 コーチング Web制作はクルウプランニングへ】
＜猫仙人＞
今回は印象に残っている利用者のことについて。
ケアマネジャーってこんなことまでするの？
と思うケースはたくさんあると思います。
その事例の一つになるかと思います。
＜情報＞
80代男性（要介護１）
独居
家族キーパーソン：県外遠方
髪もひげも長く仙人のような風貌、愛嬌のいい人で
なぜかほっとけない人であった。
＜出会い＞
要支援→要介護、地域包括支援センターより依頼。
要支援から介護サービス（訪問介護）利用していたので、
そのままの流れでいける部分もあり、
足らないことを補う形からスタートした。
その人は猫を数匹飼っている。
猫の世話は自分でやっており、
要介護状態になっても餌やりはしていた。
ただ外出歩行が困難になり自力で買い物に行けないため
日用品や食材はヘルパーを利用していた。
（猫の餌は宅配サービスを利用）
＜環境＞
居室/寝室
整理整頓はできていなく、
定期的な環境整備の支援は必要であった。
（ヘルパー継続）
問題は浴室
浴室は猫のトイレになっていた。
以前はシャワーをしていたが、
今はシャワーも自力で困難であるためできていない。
→デイで入浴すること提案、半日デイ（入浴有）利用。
猫のトイレ掃除は毎日必要ではないが、
定期的に掃除（砂替え）は必要である。
（※ペットの世話は介護保険ではできません）
週1でヘルパー（自費）がトイレ掃除を入れた。
時間をかけながらであったが、
サービス利用や支援については拒否なく
受け入れてくれスムーズにいった。
そして
私たちが神経質になる季節「夏」がきた。
なぜ？？
この頃は毎日「熱中症」の話題
Newsが毎日のようにあった。
私たちケアマネジャーも非常に敏感で上司からは、
全員に声掛けするように指示があった。
独居、中間独居、老世帯、自力で飲水が困難である認知症の人
身体的に使用がある人は特に注意した。
私は対象者に毎日電話、時には訪問をした。
そしてこの猫仙人も対象者で電話は毎日、
ヘルパーが入らない日は訪問し水分補強の促しやテーブルに
水をセットしたり支援していた。
もう一つ問題
エアコンは50年前から使用しており稼働するが
ほぼ温度調整機能していない。
家の中でも汗をかく状態である。
夏でもほぼエアコン使用なく窓開け扇風機のみで
過ごしていたとの事でエアコン使用はライフスタイルにない。
私はエアコン掃除をして微量の冷風はでるようなった。
しかしこのエアコン、寝室居室でなく物置部屋に設置してあるのだ。
エアコンは常時稼働させ扇風機の配置で居室から寝室へと風が
いくようにセッティングしていた。（実際は冷風でなくぬるい風だった）
幸い、何も事故なく夏を乗り切ることができました。
担当して2年、往診医より体力低下や肺炎症状があるため、
一定期間入院の指示があり入院することになりました。
独居で家族は遠方なので、入院準備をし、
当日は自宅の火の元戸締り確認、車両まで介助をして
病院に付き添い入院手続きをしました。
入院中も状況把握や家族とカンファレンスに参加したり
今後の生活について話し合いもしましたが・・・
自宅へ戻ることはなくお亡くなりになりました。
猫の世話、自宅の大掃除、ベランダの大掃除、エアコン掃除、
毎日のように訪問したこと、入院準備手続き、家族と連携、
当時はいろいろ大変でしたが、思い出すと今でも私を笑顔に
してくれた利用者お一人です。
この利用者は語りつくせないエピソードがたくさんありますが一旦完結します。
またの事例で登場機会があれるかもしれませんが＾＾
＜架け橋がミッション＞
介護に対する不安や悩みはご相談ください、些細な疑問でもかまいません。
元ケアマネジャーの私にご相談いただければ、経験や持論を含めお答えし情報提供をします。関係機関への初回相談、サービス業者の選び方も助言致します。ご希望であれば台本（マニュアル）を作成します。現在介護サービスをご利用の人は、今の介護担当者以外の意見を聞いてみたいなどの‘‘セカンドオピニオン‘‘としてもご活用いただけます。
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