クルウブログ

頑張るサラリーマン・OLの応援団長!【働き方改革≒考え方改革】 産業カウンセラーが「雇い主側&雇われ側」の思考を分析。

<vol.3>祖母の介護生活:認知症かな?(初期)【介護相談 コーチング Webプランナーはクルウプランニングへ】

認知症の症状は、もの忘れ、徘徊、怒りっぽくなる、など様々です。
どのような症状がでるかは、発症しないとわかりません。
超高齢社会の問題である認知症について私の体験をご紹介します。
専門家目線でなく家族目線で私の行動であり感想持論ですのでご了承ください。
 
 
<事例>
今回は私の祖母についての体験を紹介します。
私の祖母は昭和元年生まれ(現95歳)まだまだ健在です^^
今は施設で穏やかに過ごしています。
しかしながら約8年前に認知症発症、今は家族や自分の息子(私の父)の名前や顔、
存在ははもうわかりません。
 
今はとてもニコニコ笑い穏やかなのですが・・
 
現在に至るまでのストーリをお話します、家族介護のご参考になればと思います。
 
 
<祖母の情報>
家族:夫(他界)子2人
仕事:事務員
趣味:車の運転
住居:マンション(50年位一人暮らし)
 
 
約8年前、私のもとへ母親から電話がありました。
おばあちゃんが出かけて迷子になり帰れんくなったんよ。
たまたま近所の人が声かけて連れて帰ってくれて助かったんよ。
私は祖母がついに認知症になったんだと思いました。
 
確か10年前くらいから「認知症」のワードがメディアによく出るようになり、
 
特に徘徊老人のNewsがよく話題に出ていたと記憶しています。
 
 
◆祖母の初期症状→「外出先から自宅に帰れなくなった」
 
 
私がまず母に伝えた3つ
1.祖母の情報
祖母の生活状況や交友関係、かかりつけ医や受診情報を収集するように言いました。
今まで一人自分でやってきた祖母です、いくら家族でも知らないことだらけです。
当時父母は祖母について知ることからのスタートでした。
 
 
2.関係機関へ連絡相談
受診同行し主治医に報告、連絡できる交友関係があれば連絡する。
そして「地域包括支援センター」に連絡し状況を説明し連携するように伝えました。 
 
 
3.病気(認知症)を知ること。
家族が「認知症」という‘病気‘を知らないと、家族がイライラしてきいぇ大変であると
伝えました。そして、認知症に関する資料を自宅に送りました。
 
 
認知症に限らず初期段階での、素早い対応は大切です。
先になればなるほど病状が進行し、説明や促しも理解困難になり拒否する行動も
見られるからです。
 
 
後日母親から電話あり、おばあちゃん病院に行ってくれない、前日は行く言うてたのに
迎えに行ったら拒否して行けんかったんよ、、、と。
 私は祖母の生活歴や性格からは拒否するかなと予想はありましたが、
あえて母に促し方や言い方など助言しませんでした。
なぜなら、祖母の気持ちを知りたかったこと、進行具合と今後の対応を把握
したかったためです。
 
(※声掛けも本人のプライド、心を傷つけない促しが大切です。)
 
 
私は母に、次回は父親と一緒に3人で受診することを提案、促し方は本人のプライドを
傷つけない声掛けで、説明はストレートに言わず定期検査等の本人が納得するような
 理由を付けてすること、と助言しました。
 定期検査のフレーズと父(息子)の声掛けもあり、祖母は父母同行で受診しました。
 
 
(当日は拒否あったようですが行けました)
 
 
無事に受診、処方箋と今後は定期受診することになりました。
 
 
独居なので地域包括支援センターの職員さんに協力をお願いすることにしました。 
本人初回面談のため職員さんが自宅に訪問するのですが、これもストレートに言うと
拒否の可能性があったため、祖母には地域の組合の人が挨拶に来るという名目で説明し
承諾してくれました。
 
職員さんの面談は特に問題なく施行、これからご協力くださることになりました。
 
職員さんが帰宅すると→何しに来たん?もういらんとか不満を言うのです・・・
なぜか他人には愛層はよく、身内だけになったら不満を言う~(よくあることです)
 
以降父母は週2回祖母宅訪問し安否確認や生活支援をするようになりました。
その他の日は地域包括支援センターの職員さんも協力してくださり、
おかげで祖母との関係も良好で、いつしか祖母は笑顔でお話もするようになりました。
 
そして介護認定と通所サービス利用の提案あり、介護認定を受けることになりました。
職員さんの促しにより介護認定は特に問題なく進行し認定結果「要支援1」でした。
 
問題はまだあります!
それは車の運転です!!
 
まだ現役のドライバーなのです!!
これだけは最後の最後まで拒否あり大変でした。
 
 
まず家族が車の運転について説明し免許返上することを提案促しました。 
祖母は「危ないからもう運転しないと」穏やかに言い同意したのです。
 
家族も安心し車の売却や免許返上時期を考えていました。
 
しかし祖母はなんと、その後も家族に内緒で車を運転していたのです!(驚!驚!)
それに気づいた父親が怒っちゃったんですよね~(気持ちはわかります)
 それ以降は父の声掛けには拒否が増すばかり、そして父の言うことは全て拒否になり
 父も祖母とは話さなくなりました。
 
本人は言ったことを忘れるのでしょう、そして車を運転する習慣が抜けてなく無意識に
 運転するのでしょう。今考えると事故がなくてよかったとホッとしています。
 
 
 最終的には、通所サービス利用がきっかけで、生活習慣の改善と職員さんの協力もあり
車からの生活をフェードアウトすることができました。
 
しかし不思議なのは、車で外出したら自力で帰宅できるのです。
徒歩で出かけると迷子になり帰宅できないのに・・・ほんと不思議です。
習慣や好きなことへの執着、認知症の行動は予想できないことが多いです。
 
介護者は病気の理解が必要です、理解がないと自分がイライラします。
なぜこういう行動をしたのか、本人の気持ちになって考えてみることが必要です。
そして自分のイライラは相手に伝わります。
しかし本人は何でイライラしているか怒られるのかがわからないのです。
認知症の人への対応は病気の理解と根気がいります。
そして介護者は一人で抱え込むとめげます。家族、地域、専門職、 
みんなで協力することが必要です。
 
 
<お知らせ>
祖母については認知症の初期~後期までエピソードがあるのでチャプター分けします。
 
認知症かな?(初期)
② 在宅生活→施設入所?(初期~中期)
③ 施設生活編(中期~後期)
④ 施設生活編(後期~現在)
 
と構成を予定しています。
 
 
 <架け橋の役目>
介護に対する現在未来のこと、私にご相談いただければ、ご説明ご対応します。
 
一人で抱え込まずに共に分かち合いましょう。
 
必要であれば関係機関や公的機関にお繋ぎします。
 
 
介護サービスや施設、介護士やケアマネジャーの実情など、
 
気になることがあればお話しいたします。
 
現在介護サービスをご利用の人は、セカンドオピニオンとしてもご利用ください。
 
 
詳しくはホームページをご参照ください。
 
(初回相談30分無料)